あなたは大丈夫?商談でWIN-WINと言われた時は要注意?!【経営者の悩み解決】

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社長の性格が素直なのは欠点?

日々の社長業、本当にお疲れ様です。

私が約20年間会社経営をしていた時、よく周囲の方々から「社長はとても素直で真面目な方ですね」と言われていました。「素直」や「真面目」は悪い言葉ではないので、嫌な気持ちにはなりません。むしろ嬉しい時も多かった位です。でも、今思い返すと長所でもあり欠点でもあったのかなぁと思います。

「真面目」は良しとして、問題は「素直」という点です。
プライベートでの人間関係なら「素直」ということは長所になるかもしれませんが、ビジネスの世界では欠点になることも多いのではないかと今になって思います。
あまり物事を湾曲して捉え、何もかも疑ってかかるのもどうかと思いますが、商取引などビジネスの世界では少し疑い深い位のほうが良いと思います。今こちらをお読みいただいている社長はどうですか。

「WIN-WIN」は本当?

よく商談の席で使われる「WIN-WIN」という言葉。どちらも等しく勝つ=儲かるという時などに使われます。例えば、お取引先の方から
「社長と弊社はWIN-WINの関係です」
「このお取引は両社共にWIN-WINですね」などなど。
色々な場面に登場してくるこの言葉。
私も社長をやっていた時、多くの営業マンからこのセリフを聞きましたが、本当に等しくどちらも儲かる話でしょうか?

読者の社長様の中には、
「そんな言葉、まともに信じちゃだめだよ」
「私は一度も真に受けたことはない」

という社長様も大勢いらっしゃると思います。そうだと思います。

私の素直という性格が邪魔をしたのか、「WIN-WIN」という言葉にすがろうとしていたのか、いずれにしても(全てではないのですが)信じてしまうことが多かったです。

言ったもん勝ち!

あくまで私の経験上ですが、「WIN-WIN」という言葉は言ったほうが「WIN」だったということです。つまり平等に利益を得られるのではなく、そのセリフを言ったほうに多くの利益がもたらされるというケースが多かったように思います。

ただ、今冷静な気持ちで思い返すと、ケースによっては本当に「WIN-WIN」だったのかもしれないということです。

先方のプランは本当に我が社にとってもプラスだったのかもしれません。せっかく提示してくれたプランを有効に活用せず、効果を最大限に発揮することができなかったことは我が社(私)の落ち度だったかもしれないということです。「WIN-WIN」という言葉につられて、どこかこの契約をすることで単純にうちの会社にも利益がもたらされるという心の油断があったのかもしれません。
先方が売り込むために必死に作ってきた素晴らしい提案書を提示されれば尚更「うまくいくのでは?」と信じてしまう可能性もあります。そのプランを生かすもムダにするのも、実際活用する我が社の問題だということです。

今回このお話でお伝えしたかったのは、「WIN-WIN」という言葉が商談で出てきたときは、
「相手だけがWINかもしれない」ということ、
そして
「本当にWIN-WINのプランだとしても、我が社の活用次第で変わってしまう」ということです。

提案書を隅々までよく見て理解し、本当に我が社に利益がもたらされる内容になっているか?また、このプランは我が社で本当に有効活用することが可能なのか?などを熟考することが何より重要でしょう。
いずれにしても社長自身の捉え方や扱い方に十分注意が必要であると思います。


「営業マンからプレゼンされた内容と実態が違うな」と感じられている社長さんの参考になっていただけたら幸いです。

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