日々の社長業、本当にお疲れ様です。
私は元経営者、現カウンセラーブロガーのhajimeと申します(詳しくは「はじめまして」をご覧くださいhttps://hajime0-0blog.com/27/)。
約20年間の会社経営で得た経験とカウンセラーという資格を生かし、現在経営されている方々へ少しでもお役に立てればと思い、オンラインカウンセリングルームを運営しながらブログを書いています。
それでは今回のテーマは
「従業員に”ごめん”と謝ることで得られる効果!」
です。
最後までお読み頂けましたら幸いです。
☆今回のテーマは stand.fm「hajimeラジオ」でも放送しておりますので”ながら聞き”でもお楽しみ頂けます。無料アプリインストールはこちら⇒stand.fm
あなたはどのタイプ?

会社で何かのプロジェクトやイベント、キャンペーン、フェアなどを実施する際、小規模な会社ですと経営者自身が陣頭指揮を執ることが多いと思います。
現場統括は幹部や部長などに任せたとしても、プロジェクトの企画立案、骨子作り、従業員への発信、途中結果により軌道修正、そして終了後の評価などは経営者自身が行っているケースも多いでしょう。
ではここでひとつ質問です。
もし、プロジェクトやイベントの結果が良くなかった場合の結果報告会時、経営者としてのあなたはどのような立ち振る舞いをしますか?
①叱る、怒るなど感情的になってしまう
②原因を探るという名目で、理詰めする
③多少注意点や改善点は言うものの、「みんな良くやった」と穏便に済ます
④幹部などにまとめさせ、社長自身は終始無言
(もちろん、どれにも当てはまらない場合もあるかと思いますが…)
今回はこの4つのタイプで見ていきます。
①叱る、怒るなど感情的になってしまう
これはNGです。
特に現代ではパワハラの問題にもなる他、録音などされてネット上に上げられ会社のイメージを悪化させる危険性もあります。
また、感情的になると従業員の反感を買ったり、社内の空気が悪くなるだけではなく、経営者自身も大きなストレスを受けることになります。
経営者の心身にも悪影響を及ぼすためやめましょう。
②原因を探るという名目で、理詰めする
こちらもあまり良くないと言えます。
もちろん、今後のためにうまくいかなかった原因を追究し、その結果を全社員で共有することは大切だと思いますが、会議の場で経営者自身が従業員に対して、
「なぜ?」
「どうして?」
などと、追求しすぎるのはあまり良くありません。
原因を従業員からヒヤリングしたいのであれば、事前にまとめてきてもらうか後日個別に提出してもらうなど、従業員が落ち着いて考えられる状況を作ってあげるべきだと思います。
また、そのほうが従業員も情報を出しやすくなり、それにより経営者も有益な情報を得られます。
③多少注意点や改善点は言うものの、「みんな良くやった」と穏便に済ます
今の時代当たり障りなくて、経営者がとる態度として最も多いケースのように感じます。
社員の立場である部長などが部下に言うのならまだ良いのですが、経営者自身が言うセリフとしてはあまりおすすめできません。
なぜなら、プロジェクトが失敗し会社に損失が出ている中で、
「みんなよくやった!」
とトップが言っても、
「本当はそう思ってないよね」
と従業員に腹の内を読まれてしまうからです。
会社のトップはやはりプロジェクトを成功させ、売上や利益を上げて欲しいと一番に考えていることを従業員も知っています。
ただ、①や②(先に言うなら④)をやるならば③が良いでしょう。
④幹部などにまとめさせ、社長自身は終始無言
こちらは①とほぼ同じです。
社長が会議の場で終始黙っている、無言でいるのは、従業員から見れば怒っているのと同じです。
そもそも口数が少なくいつも会議で話さない社長さんであれば許されるかもしれませんが、人としてあまり良い振る舞いとは思えないので改善されると良いでしょう。
誤りを認めることも大切
タイトルに結論を出しているので既にお分かりのように…
そうなんです。
このプロジェクトを企画したのは経営者本人です。
企画が失敗したのは企画自体にも問題があったと思われます。
そのことを経営者自身が謝ることも大切です。
企画自体に問題があったのであれば社長が従業員に対して、
「○○の部分に不備がありうまくいかなかったと思う。みんな頑張ってくれたのに結果が出る企画じゃなくて本当に申し訳なかった」
と謝ってみることがとても良いと思います。

だからと言って、いつもいつも謝っていても従業員から信頼を失くしてしまいますので注意して下さい。
経営者は従業員など周囲の人から「申し訳ございません」と謝られることは多くても、経営者が謝るということは少ないと思います。
その相手が従業員ともなれば尚更少ないでしょう。
私が経営者だった時、知り合いの社長さんにこの話をしたところ、
「私は従業員に謝ったことなど一度もない。私が謝ったら権威が下がり指揮統率が図れない」
と仰った社長さんがおられました。
そういう時代もあったかもしれません。
しかし今は間違っていた部分は間違っていたときちんと謝罪したほうが相手の心に響きます。
ましてや会社のトップが従業員に対してとなったら尚更です。
効果ばかり期待するのもどうかと思いますが、これにより従業員の気持ちは大きく変わります。
◎経営者の話をよく聴いてくれるようになる
◎経営者の人間味を感じられる
◎そんな経営者にカッコ良さすら感じる従業員もいる
謝った後にするべき更に効果的なこと

更に驚くような効果を期待できるのが、素直に非を認めた後に、
「どうすれば良かったか?」と従業員に尋ねてみることです。
日頃あまり発言しなかった従業員が意見を述べてきたり、場合によっては従業員同士で「こうだったよね」「ああすると良かったよね」などと雑談が始まったりするケースもあります。
経営者はその雑談を止めずしっかり耳を傾けメモを取って下さい。
驚くような話が出てくるかもしれません。
形式的な報告書を提出させるより遥かに効果的な場合もあります。
なぜこのようなことが起きるのでしょう?
もちろん経営者が謝り従業員へ尋ねたことで話しやすくなったということもありますが、
そもそも従業員はその会社の商品やサービスを購入するお客様でもあります。
そのため、会社のトップが尋ねてきたことで “お客様のスイッチ” が入り、お客様目線で意見を述べてきてくれるケースもあるからです。もちろん、スタッフ目線のまま意見を述べてくる従業員もいますが、それはそれで効果的な情報です。
意見がポロポロと出始めたら、急いでホワイトボードなどに従業員の意見を書いていって下さい。ホワイトボードがなければ紙に書いても良いです。
社長自身が書き出しても良いですし、従業員の誰かに書き出してもらっても良いかもしれません。

当時、私は従業員にお願いし、私は発言している従業員に目をやるようにしていました。
生き生きと話している従業員たちの顔を見て元気をもらえたのを覚えています。
こうしてホワイトボードに書き出された意見をまとめると、なんと次回のイベントの企画書が出来たも同然になるので驚きです!
もちろん細かな部分は修正が必要ですし、できない点もあるかもしれません。
でもここでまっとまった意見を主軸にして次回のイベントを行うと、従業員たちが協力し合って盛り上げてくれて結果に結びつきやすくなります。
何より、次回はチームワークが格段に高まっていることは間違いありません。
そんなドラマのようにうまくいくか?と思った経営者の方、是非一度お試し下さい。社内や従業員が活気づくだけでなく、経営者自身が元気になれます!!
\今回のテーマに合ったおすすめの本をご紹介させて頂きます/
草薙龍瞬
反応しない練習
~あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」~
・怒ったり、怒鳴ったりなどマイナス感情で損しない生き方
・固定観念で良し悪しを安易に判断しない考え方
・反応する前に自分を正しく知る方法
これらを学べる貴重な一冊です。
悩みは「消す」ことができる。そしてそれには「方法」がある――ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かす術を分かりやすく説いています。
大好評ロングセラー20万部突破!世界最強&最古の「メンタルトレーニング」入門本です。
出版社 | 発売日 | 単行本 |
KADOKAWA /中経出版 | 2015年7月31日 | 224ページ |
いまやるべきこと、出来ることに集中する
無駄な反応、妄想をしない、いま出来ることをやる、というメッセージが繰り返し出てきました。読みながら、「それが簡単にできたらこんなに悩んだり苦労しないのに」とは思いましたが、実践できるように手元に置いて、「反応しているな」と思ったら繰り返し読み返しています。
Amazonレビュー
参考になる
レビューが非常に良いので購入。参考になる考え方や大局から見た視点がたくさんあります。
Amazonレビュー
しかし、個人的に実践するには、難易度が高いです。
人それぞれですので、実践できる人には、とても良い本だと思います。
辛い時に読む本
辛くてどうしようもない方、悩みを抱えている方には心を楽にしてくれる本です。
Amazonレビュー
私から言えることは悩みを抱えていない人はいない、どんな状況でも人は満たされない。
それを理解するのは難しいのも理解している。でも、それから逃げない反応しない練習をする方法が書いてあります。

まとめ
今回は、「従業員に”ごめん”と謝ることで得られる効果!」についてお話しさせて頂きました。
・あなたはどんなタイプの人?
「怒ってしまう人」「理詰めしてしまう人」「穏便に済ます人」「無言でいる人」
・”誤り”を認めて”謝る”ことで得られる効果!
・謝った後に「どうすれば良かったか?」を問いかけることで更なる効果がある
・経営者は従業員達の意見に耳を傾けどんどんメモを取り、次回の企画に役立たせる
プロジェクトを成功させ社内ムードを盛り上げたいと思っている経営者様の参考になっていただけたら幸いです。

hajime BLOG カテゴリー
人気記事




コメント