ストレスがないという人はいないのではないでしょうか。
社会で生きていくためにはストレスはつきものです。
ましてや経営者ともなれば、資金繰りを筆頭に経営者ならではの大きなストレスを抱えて日々を送られていることと思います。
そんなストレスは捉え方次第で経営の学びにもなるというお話しです。
今回のテーマは
「ストレスから発見される問題点から学びを得る」
です。
私は元経営者、現カウンセラーブロガーのhajimeと申します(詳しくは「はじめまして」をご覧くださいhttps://hajime0-0blog.com/27/)。
約20年間の会社経営で得た経験とカウンセラーという資格を生かし、現在経営されている方々へ少しでもお役に立てればと思い、オンラインカウンセリングルームを運営しながらブログを書いています。
今回の記事が経営者の皆様のお役に立てたら幸いです。
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経営者が抱える多くのストレス

ストレスと一言で言っても、経営者が抱えるストレスは本当に多くのものがあると思います。
それは当然のことです。
ひとつの会社を立ち上げ、死に物狂いで会社を成長させ、多くの従業員を雇用して、お客様へ価値提供をしている訳ですから、抱えるストレスも半端ないでしょう。
- 経営事故を起こさないために細心の注意を払うストレス
- 資金繰りなど金銭面で抱えるストレス
- 人手不足や従業員との関係など人に関するストレス
- 企業物価高騰による影響など、やりくりの面でのストレス
- コロナなど社会情勢の変化に伴うストレス
- 金融機関、お取引先等との関係性においてのストレス
ここに挙げたものはほんの一部に過ぎません。
また、ひとつの項目は細分化されもっと数多くのストレスが存在するでしょう。
更に、これらは経営者として受けるであろうストレスであり、生活者一個人としてのストレスも加わる訳です。
プラスされるストレスとしては以下のものがあるでしょう。
- 将来、老後などの不安によるストレス
- 家族、子供のことの問題についてのストレス
- 病気、健康などについてのストレス
- 性格、精神面での不安定さからくるストレス
- プライベートでの人間関係でのストレス
等々

このように、とんでもない膨大な数のストレスを抱えていることになります。
何より経営者として精神的に大きなダメージを受けるものが「資金繰り」と「人間関係」の2つだと思います。
“お金”と”人”に関するストレスはかなり大きいでしょう。
「この二つの問題がなければどれだけ精神的ダメージが減るものか」とつい考えてしまう経営者も多いと思います。
しかし、人との交流が必然となる社会経済の中で経営活動を行っているわけですから、避けては通れないものでしょう。
ストレスに強い人

これだけのストレスを全く受けず経営者として生きていくのはほぼ不可能だと思います。
しかし、同じ経営者仲間にはこれらのストレスをまるで受けていないかのように元気にたくましく生きている経営者の方が多くいるのも事実です。
スタンフォード大学の研究結果に、
「ストレスを健康に悪だと考える人ほど死亡リスクが高まる」
「ストレスを健康に悪いと考えていない人の死亡リスクの上昇はみられない」
という報告があります。

つまりストレスを受けるかどうかは捉え方の問題だということです。
元気にたくましく経営を行っている方は、ストレスで受けるものをプラスに捉えているということです。
ストレスをプラスに捉えるということは、ストレスの発生源であるさまざまな問題点から、多くの学びを得ているという考え方です。
経営をしていれば、多かれ少なかれ毎日必ず何かしらの問題が起きます。
その問題を解決するのが経営業といっても過言ではありません。
しかしこの問題を解決するワークの中には多くの「気付き」や「学び」があります。
“こんなことが問題の原因だったのか”
“この問題を解決するためには新たな学びが必要だ”
“問題解決のために人員配置を変更して効率化を図ろう”
など、経営者がこれまで気付かなかった課題を発見することができます。

ストレスを意義あるものに変換する

このように捉え方ひとつで、”ストレス”というものを意義あるものに変換することも可能です。
多くの困難や問題に直面することで、これまで気付けなかったことに気付くことで学びを得たり、問題解決のために得た人とのつながりによって人間として成長できるなど、必ず多くのプラス面もあります。

もちろん困難を乗り越えたことによって懐の広い人間へと変わることも期待できます。
このような思考を習慣化すれば、大きなストレスを抱える問題が発生した時にも、ただただ壁に衝突してダメージを受けるのではなく、「今回の問題からは何が学べるか」とポジティブ思考に変換すれば、受けるストレスも大きく減らすことができます。
ストレスに強い人というのは、このような思考への変換が習慣化されているため、問題に動じず日々明るく元気に経営者を務め上げているのです。
特に会社経営に挑むほどのバイタリティー溢れる方々は、人間本来が持つ「学ぶ」という概念をより強く持っている傾向にあります。
学ぶという姿勢から新たな知恵を習得し、再びたくましく立ち上がり、厳しい経営環境下でも力強く経営していってほしいと願うばかりです。
今回のテーマに沿った
\おすすめの本/
を一冊ご紹介させて頂きます。
正に今回の記事のテーマにぴったりの書籍。
不安、プレッシャー、過去のつらい経験はエネルギーの源です。
私たちは「ストレスは悪いもの」と思っています。しかし、その思い込みこそが有害だとしたら―?
本書は最新の科学的実験と実際のストーリーをもとに、「困難を乗り越えて強くなる方法」を解き明かしていく一冊です。
著者、ケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal, Ph.D. )。
ボストン大学で心理学、マスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(健康心理学)を取得。スタンフォード大学の心理学者。
心理学、神経科学、医学の最新の知見を用いて、人びとの健康や幸福、成功、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する「サイエンス・ヘルプ」のリーダーとして、世界的に注目を集めています。
TEDプレゼンテーション「ストレスと上手につきあう方法」は900万回超の再生回数を記録。著書に、20カ国で刊行され日本でも60万部のベストセラーとなった『スタンフォードの自分を変える教室』などがあります。
大学での講義のほか、活発な講演活動のかたわら、心身相関を重んじる立場から、グループフィットネス、ヨガの指導も行っています。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 スタンフォード シリーズ
出版社 | 発売日 | 単行本 |
大和書房 | 2015年10月20日 | 309ページ |
ストレスは害だけではない
[学び]
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・恥をかくと「自己破壊的な行動」に走ってしまう
・「ストレスにはよい効果がある」と思っている人たちは、「ストレスは害になる」と思っている人たちにくらべて、うつ状態になりにくく、人生に対する満足度が高いことがわかったのです。
・ストレスを感じている人が多い国ほど、健康状態や、仕事や、生活水準や、地域社会に満足している人が多かったのです。
・「自分のための目標」をひたすら追求している人は、うつ病になる可能性が高くなります。いっぽう、「自分よりも大きな目標」を目指している人は、健康状態もよく幸福で、人生に対する満足度も高くなります。
[これからやること]
・誰の人生にも苦悩はある事を心に留める。
・自分の目標ばかりに気を取られるず相手に得をさせる。
ストレスに対する思い込みから自由になろう
ベストセラーとなった意志力を強化する話の次は、ストレスとうまく付き合う話。ストレスは害にもなるけど、ならない場合もある。不安やプレッシャーはむしろエネルギーの源、と聞くと少しワクワクしてきます。良いストレス反応を自分の人生の味方にしたい方にお勧めです。
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ストレスいいね!
ストレスをポジティブに捉えさせてくれる良書。
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ストレスがあるからこそ、人は頑張れるし、酒もうまい。
ストレスの無い生活の何と味気ないことか。
安定だけを求める人には、この本の良さは分からないでしょうね。

まとめ
今回は「ストレスから学びを得る思考へ変換」というテーマでお話しさせて頂きました。
経営者が抱えるストレスはさまざまですが、そのストレスの原因である問題点を解決することで、「多くの学びを得られるチャンス」だと思考を変換することが大切です。
結論:誰もが必ず受ける”ストレス”というものも、捉え方次第でプラスに変換できる
そもそもできれば少しでもストレスを感じないようにしたいものです。
ストレス耐性が弱いと感じられる経営者の方へはこちらの記事もご覧ください。
⇒「世知辛い世の中でも耐え抜く経営者~ストレスを溜めないために~

今回の記事がストレスを抱えて悩まれている経営者の皆様のお役に立てたら幸いです。
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