重いものを背負って日々孤独と戦っている経営者。
時に不安になったり、誰かにすがりたくなる時もあるでしょう。
そんな時、相談相手になる候補が「コンサルティング会社」です。
賛否両論あるコンサルティングですが、経営者自身の意識改革と覚悟があればかなり有効な手段だと思います。
その理由を解説していきます。
今回のテーマは
「コンサルティングは本当に有効か?!」
です。
私は元経営者、現カウンセラーブロガーのhajimeと申します(詳しくは「はじめまして」をご覧くださいhttps://hajime0-0blog.com/27/)。
約20年間の会社経営で得た経験とカウンセラーという資格を生かし、現在経営されている方々へ少しでもお役に立てればと思い、オンラインカウンセリングルームを運営しながらブログを書いています。
今回の記事が経営者の皆様のお役に立てたら幸いです。
☆今回のテーマは stand.fm「hajimeラジオ」でも放送しておりますので”ながら聞き”でもお楽しみ頂けます。無料アプリインストールはこちら⇒stand.fm
困った時に頼りたくなるコンサルティング

経営に行き詰った時や経営難に陥った時、ネットなどを見ていて「経営コンサルティング」という言葉についつい惹かれ覗いてしまうこともあると思います。
ましてや
“資金繰り改善します”
“経営が劇的に楽になる”
などのキャッチフレーズが目に飛び込んだら、経営者の気持ちは揺らぐはずです。
経営が厳しい時でしたら尚更です。
どんなに厳しい壁も自力で乗り越えてここまでこられた経営者なら、
「人に頼らず自分の力でなんとかする!」
「実際経営したこともない人間に何が分かる!」
「高いお金を払わされるだけだ!」
などと思われる経営者も多いと思います。
一部の低品質なサービスを提供する会社などをSNS等で酷評しているケースがあるため、コンサルティング会社に対して抵抗がある経営者の方もいらっしゃると思います。
また、経営コンサルティングは決して安いサービスではないところが多いため、慎重になってしまうのも当然だと思います。
ただ、私の結論は「コンサルティングは有効」だと思います。
その理由をお話しさせて頂きます。

コンサルティング会社もさまざま

コンサルティングと一言で言ってもさまざまなタイプのものがあります。
・公的機関が行っている経営相談
・金融機関から紹介される提携コンサルティング会社
・民間のコンサルティング会社
など。
更には、
・抜本的な経営改善や新規事業の相談などを得意とする会社
・借入金返済の交渉を金融機関と行い資金繰り改善、いわゆる「リスケ」をメインとする会社
・ビジネスマッチングを主とする会社
など様々です。
中にはこのすべてを行えるコンサルティング会社ももちろん多数あるでしょう。
ただ、それぞれの会社によって得意分野はあるでしょうから、申し込みや契約をする前によく調べておくことが重要だと思います。資料請求などを活用することもおすすめです。
何より重要なのは、経営者自身が今一番困っている点、力を貸してほしい部分を明確にして、その分野に長けている会社を選択することです。
当然ですが、営業マンとの商談だけで契約せず、実際自社を担当するコンサルタントと面談をしてから契約することをおすすめします。
コンサルタントとの事前面談を拒まれ、強引に契約を勧めてくる会社との契約は見送ったほうが良いと思います。

よほど急ぐ理由がない限り、何度も商談や面談をすることになっても、焦らず時間を掛けて検討して下さい。
また、担当コンサルタントとの相性もかなり重要なポイントです。
コンサルティングは、経営者とコンサルタントがひざを突き合わせて、考えや想いをすり合わせ問題を解決したり、ひとつの目標に向かいビジネスを成功させるという長期的なお付き合いになります。
そのためコンサルタントとの相性は軽視しないようにしましょう。
経営者の意識改革と覚悟が重要

私が「コンサルティングは有効!」と述べた理由は、コンサルティング会社が入っただけで会社が劇的に変わるのではなく、経営者自身の意識が大きく変わるきっかけになるからです。
もし、
・コンサルに頼めばもう大丈夫
・業績も伸びるだろう
・コンサルが全てやってくれる
などと思っているならば頼まないほうが良いと思います。
なぜなら発注者である経営者がこの思考だと経営状態が改善しない可能性が高いからです。
コンサルタントは帳簿や現場を見て、経営者や従業員からの話を聴き、経営の現況をよく把握した上で、経営改善策を提案してくれます。
例えば、人員整理が必要となった場合、コンサルティング会社によってはコンサルタントが社長に代わり、対象従業員一人一人と面談してくれるケースもありますが、最後の決断はもちろん経営者が行うことになります。
そもそもコンサルタントは、「ここをこうすると良い」「ここにメスを入れるべき」と、かなり具体的に有効な提案をしてくれますが、実行するのは基本的に経営者自身です。

経営者が人任せ的な姿勢で臨んでは、せっかく発見してくれた問題点も改善できないでしょう。
コンサルタントも高い報酬をもらって行っている仕事ですので、必死になってクライアントの問題点を見つけようと努力してくれます。
また、自社に情がない他人なので、本質的な問題点を容赦なく見つけてくれます。
問題点が見つかったらコンサルタントと共に改善策を熟考し、一刻も早く実行に移すことが大切です。
私も経験がありますが、コンサルタントから宿題を与えられ、日々進捗を報告し、次回の面談日までに実行しておくなど、意外とハードワークになります。
それもそのはずです。
なぜなら、コンサルティングとはコンサルタントが自社にメスを入れ、膿を出し切り、治療するという大手術だからです。
きっと苦しい決断をしなくてはいけないことや、経営者が耐えなくてはいけない削減案なども出るでしょう。
しかし、我が子のような会社を再建し、経営を継続していくためには乗り越えなくてはいけない壁だと思います。
そして乗り越えた先には精神的に楽になる経営が待っていると思います。

まとめ
今回は、経営者が行き詰った時の相談相手のひとつである「コンサルティング会社」が本当に有効か?というテーマでお話しさせて頂きました。
コンサルティング会社にも得意分野がある上、コンサルタントとの相性も重要になることから、契約時は慎重になるべきであり、何より大切なのは、コンサルティング会社と契約するということは今から自社の大手術が始まるということを経営者自身が自覚して依頼することが重要であるという解説をさせて頂きました。
結論:経営者が本気で臨む覚悟があれば、コンサルティングは有効です!
今回はコンサルティングにスポットを当ててお話しさせて頂きましたが、経営者をサポートできるのはコンサルティング会社だけではありません。
経営者自身が自社の弱みとする部門・部署を理解していれば、その部分に有効人員を充てるという手立ても効果的でしょう。
専門分野に特化した人材投入を考えるのであれば、必要な時だけ活用できるオンラインアシスタントも有効ですので是非ご検討下さい。
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【関連記事】秘書って必要?オンライン秘書を有効活用

最後にテーマに沿った
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ジム・コリンズ (著), ビル・ラジアー (著), 土方 奈美 (翻訳)
ビジョナリー・カンパニーZERO
ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる
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・偉大な企業という目的地があるわけではない。
ひたすら成長と改善を積み重ねていく、長く困難で苦しい道のりだ。
高みに上り詰めると、新たな課題、リスク、冒険、さらに高い基準を探す。
・企業が追跡すべきもっとも重要な指標は、売上高や利益、資本収益率やキャッシュフローではない。
バスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合だ。
適切な人材を確保できるかにすべてがかかっている。

ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる
出版社 | 発売日 | 単行本 |
日経BP | 2021年8月19日 | 566ページ |
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今回のお話しがお一人でも多くの経営者の方のお役に立てたら幸いです。
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