新しい挑戦をする時、経営者は数多くの重要な決断をします。
その決断を鈍らせてしまうのが「執着」や「固定観念」という思考。
“フラット思考” を意識的に活用すれば執着から開放され最高の決断ができます!
今回のテーマは
「”執着”に振り回されず新しい挑戦を成功させる方法」
です。
私は元経営者、現カウンセラーブロガーのhajimeと申します(詳しくは「はじめまして」をご覧くださいhttps://hajime0-0blog.com/27/)。
約20年間の会社経営で得た経験とカウンセラーという資格を生かし、現在経営されている方々へ少しでもお役に立てればと思い、オンラインカウンセリングルームを運営しながらブログを書いています。
今回の記事が経営者の皆様のお役に立てたら幸いです。
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新しい挑戦をする時の経営者の思考

新規の “事業” や “プロジェクト” の立ち上げなど、新しいことにチャレンジする時、どのような考えを持つでしょうか?
■まず主旨に沿った市場の徹底調査をしようという考え
■どれだけの投資が必要かなど、資金面の検討や調達先などについての考え
■金融機関や株主、従業員など周囲への理解が得られるかという考え

中には漠然とした不安感を抱いてしまう経営者の方もいると思います。
経営者の主業は「決断業」ですから、日々決断することに慣れている経営者は、やるかやらないか、進めるのか止めるのかなどの決断は鈍らずできると思います。
また、とにかく “行動する“ ”やってみる”という思考も備わっていると思いますので、何もせずいつまでも「考えているだけ」というケースも少ないでしょう。
ただ、万一失敗した時に損失が大きいハイリスクな挑戦の場合には、じっくり時間を掛けて検討するケースもあると思います。
この時必要なのが、
挑戦する時の判断思考のバリエーションの豊富さだと思います。
判断思考のバリエーションとは…例えば、
・即決してとにかく進めていく中で判断する
・時間を掛けてじっくり検討すべきか
・税理士やコンサルなど専門家へ相談するか
など、適切な判断をされると思います。

執着にとらわれた判断には要注意!

ひとつの新規事業や新プロジェクトの立ち上げなどを遂行して行く中で、経営者は信じられないほど膨大な数の決断をすることになります。
そのひとつひとつの決断の積み重ねで、新規事業や新プロジェクトの成否が決まります。
その重要な決断の中で、時に「執着」や「固定観念」というものが邪魔をして最悪な結果に結びつく判断をしてしまう場合があります。

この「執着」や「固定観念」は、経営判断をする際本当に恐ろしいものなので注意が必要です。
例えば、
「失敗は許されない、なんとしてでも成功させ収益を生み出さなくては!」
これは経営者として当然の思考です。
しかし、言い換えると「執着」とも言えます。
必ず成功させなくてはいけないという執着から、経営者の思考・行動・言動が萎縮してしまう場合があります。
また、この萎縮というものは、本来経営者の豊かで自由な発想を阻害してしまうこともあるでしょう。
更に、注意しなくてはいけないのが「固定観念」です。
執着によりやや萎縮している脳に、固定観念が加わると最悪です。
「この事業は以前失敗した事業に似ているからまた失敗するかも」
「この事業の場合は必ず○○○万円の資金が必要だ!」
このような「執着」や「固定観念」といった思考により、重要な決断をする場面で判断を見誤り、結果プロジェクトの成否に悪影響を及ぼすでしょう。

「執着」や「固定観念」から解放されるには

結論から言うと、
「執着」や「固定観念」から、完全に解放されることは難しいでしょう。
なぜなら、これらの思考が形成されるのには、経営者自身がさまざまな経験を積み重ねて生まれたものであるため完全に消し去ることは難しいです。
むしろ、その数々の経験の積み重ねがこれまでの事業展開でプラスに働いたことも数多くある訳ですから、消し去ってはいけないこととも言えます。
この厄介な「執着」と「固定観念」に振り回されず健全な判断をしたいものです。
そのためには、
全ての判断において“フラット思考”という意識を常に高く持つことです。
重要な決断時はもちろん、日々数分単位で訪れる細かな判断時など全てにおいてです。
新規事業ですから精神的にも緊張感があると思います。
ひとつひとつの決断をフラット思考で丁寧に行って下さい。
先程の例を引用すると、
「この事業は以前失敗した事業に似ているからまた失敗するかも」
ここで”フラット思考”を意識
⇒その時と今の時代変化は?
⇒その時の会社規模は?
⇒その時の事業と今回の事業での異なる点は?
「この事業の場合は必ず○○○万円の資金が必要だ!」
ここで”フラット思考”を意識
⇒根拠は?
⇒低コストでできないのか?
⇒それだけの投資が必要であるのならリターンはどれくらい?
などのように、一度決めつけてしまった考えを “フラット思考” を意識し改めて問題点を洗い出し最終的に決断していきましょう。
この “フラット思考” を高い意識で常に行っていれば、決断業と言われる経営者の判断が健全に行われていきます。
まとめ
今回はさまざまな決断時に邪魔をし、完全に消し去ることができない執着や固定観念とうまく付き合っていくという観点から「”執着”に振り回されず新しい挑戦を成功させる方法」というテーマでお話しさせて頂きました。
結論:”フラット思考” という考え方を常に意識していれば、健全な決断ができる
何かに執着している状態はストレスも掛かっています。
“自分”というものにも執着してしまうと生き辛さを感じてしまうだけでなく、自己否定にも繋がります。
妄想からくる自分自身への不安、自己否定をしてしまう経営者の方へ
「自己否定をしない、自己評価を下げない方法」
という記事も合わせてご覧ください。

また、会社で新しい事業やプロジェクトに挑戦しよう!という時に要となるのが”人財”です。
「今回の新規事業の時だけ人財が必要」
「今回の新規プロジェクトに適任のアシスタントが欲しい」
「適任者がいないため新規事業を前に進められない」
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最後にテーマに沿った
\おすすめの本/
を一冊ご紹介させて頂きます!
アルボムッレ・スマナサーラ
執着しないこと
人間のエネルギーを漏電させる原因である、「怒り」や「欲」。
初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、『怒らないこと』など多数のベストセラーを出している著者が、執着により生じる怒りや欲に苛まれることなく、生きることを楽しむための方法「捨てる道」を伝授しています。
ストレスを生み出す「妄想」をはじめ、「自分」へのこだわり、「他人」へのこだわり、「モノ」へのこだわり、「過去」と「未来」、「老・病・死への不安」など、自分自身を生きづらくしている執着を捨てることの大切さをわかりやすく説いている一冊です。

本書をヒントにして自分の中のエネルギーを満タンにし、経営者としての人生を元気にエンジョイしましょう!
著者の「アルボムッレ・スマナサーラ」はスリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)の長老。
1945年スリランカ生まれ。13歳で出家する。スリランカの国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事されており、メディア出演や全国での講演活動で大きな反響を呼んでいます。
著書は『怒らないこと』をはじめとしてベストセラー多数あり。

執着しないこと (中経出版)
出版社 | 発売日 | 単行本 |
KADOKAWA | 2014年10月10日 | 165ページ |
とても大切なこと
とても読みやすい日本語で端的な表現が多いのでスッと入ってきます。難しくしっかりと書くのであれば、きっともっと付随して述べたかったこともあったかと思いますが、そこをしっかりと整理して私たちに届く本にしてくださったことに感謝します。幾度か読み返して、その行間にヒントをいただいていきたいと思います。
Amazonレビュー
お勉強になりました。
中々実践となると難しいですが、考え方を少しづつでも変えて身軽に生きていければいいなと思いましたし、笑うって やっぱり大事なんだなと
Amazonレビュー
つくづく思いました。残りの人生 何があっても笑いで解決できると幸せだろうなと思いますし少しづつ意識して心掛けたいと思います。
読みやすいが、ブッダの教えのほんの一部分のエッセンスだけで少々物足りない
ブッダの教えを、”執着”をテーマに分かりやすく解説している。それぞれはとても分かりやすく、ブッダの教えも一貫していて良く理解できる。
Amazonレビュー
ただ、分かりやすく書いている、というより口述筆記のようで話がサラサラと流れて行ってしまっている。
読みやすいと言えばよいが、200頁で文字も行間も大きいから、どうしても物足りなく感じてしまった。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
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